日本毒性学会学術年会
第50回日本毒性学会学術年会
セッションID: S29-2
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シンポジウム29: トキシコロジストのキャリア形成支援プログラム:デジタル時代の人材育成と教育
データベースと機械学習を活用した毒性予測へのアプローチ ~有機化学から視野を広げて~
*安部 賀央里
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抄録

コンピュータや人工知能技術の発展に伴い、医療・健康分野においても、蓄積された膨大なデータを活用したインフォマティクス研究が注目されている。医薬品等の様々な化学物質の安全性評価において、毒性試験の効率化や動物愛護の観点から新たな毒性予測手法の開発は重要な課題である。そこで、毒性関連ビッグデータと人工知能技術を掛け合わせたインシリコ予測モデルへの期待は高まっており、これらの扱いに精通した人材の育成が求められている。

当研究室では、レギュラトリーサイエンスの観点から毒性関連のデータベースと機械学習に着目し、化学物質の毒性やヒトの副作用をインシリコで予測する研究に取り組んでいる。本シンポジウムでは、講演者自身の経験をもとに有機化学分野を基礎とし、化学物質の毒性情報と機械学習を取り入れた計算毒性学を主軸としたインシリコ研究への展開について解説する。また、当研究室における学生への教育についても紹介したい。

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© 2023 日本毒性学会
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