日本毒性学会学術年会
第50回日本毒性学会学術年会
セッションID: S29-3
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シンポジウム29: トキシコロジストのキャリア形成支援プログラム:デジタル時代の人材育成と教育
創薬に必要なIntelligenceとは?~Translational Scienceを例に~
*三日市 剛
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抄録

非臨床から臨床への橋渡し研究であるトランスレーショナルサイエンスにおける主な課題には、薬剤標的妥当性(標的分子と疾患との繋がり)の評価がある。私たちはSystems Biology(ドライ解析)を用いて、この課題の解決に取り組んでいる。私たちのドライ解析チームメンバーの多くが、実際の実験を行うウェット研究者として、薬理、毒性、薬物動態などの分野で研究に従事してきた経歴を持っている。生粋のバイオインフォマティシャンのような計算機科学の専門性は無いものの、適切な課題設定とデータ準備、計算結果解釈とアクションにつながる成果物を作成するために大きなアドバンテージがあり、専門領域横断的なチームワークによって、生産的なドライ解析が達成されている。本発表では、私たちの解析の事例を交えながら、ドライ解析を用いた課題解決において何が大切かを紹介する。今後のキャリア形成を考える上での一助となれば幸いである。

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