ドクターヘリは全国では2001年4月に発足し、現在では全国で50機以上のドクターヘリが飛び、出動件数は年間2万件を超えている。
富山県では2015年8月24日より運航が開始された。県の高度救急医療体制検討会では以前からドクターヘリ導入による効果が活発に推算され、現在の運航に辿り着いている。
今回、私は実際に富山県におけるドクターヘリ導入から2年が経過しようとしている今、ドクターヘリの運航開始によって富山県の救急医療の現状がどのように変化したのか、ドクターヘリ運航の意義は推定通りのものであったのか、ということに関心を持ち、種々の記録を収集した。それらの記録をまとめ、考察を加えたものを報告する。