富山救急医療学会
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一般演題
集団救急事案における当消防本部の対応について
藤井 宏年
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2017 年 35 巻 p. 7-

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抄録

【背景】当消防本部では、集団救急事案発生時において「集団救急業務計画」を定めており発災時において、発動するものであります。
【対象事例】平成29年4月に当消防本部の管轄内である小矢部市において交通事故による集団救急事案が発生し、当該集団救急業務計画に基づいた活動とドクターヘリを要請し、重症傷病者を搬送した事例について発表いたします。
【結果】MCLS研修での学びに基づき、災害発生宣言と医療圏内への病院にスイッチを早期に入れ、現場においてSTARTトリアージとPAT法を用いて、精度の高いトリアージによって全ての重症外傷傷病者を適切な医療機関に搬送できた奏功例を発表します。
【考察】全ての傷病者を適切に搬送できた反面、現場において救急隊と消防隊との間でうまく疎通が図れず現場滞在時間の延長を招いた。また、トリアージタグを活用しなかったことから、搬送した救急隊や収容先の医療機関へ情報提供の欠如が生じた。

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