2000 年 2 巻 4 号 p. 021-029
各県においては地元港湾・空港の国際化を合い言葉に,大水深岸壁の整備や滑走路延長といった施設整備とともに,ポートセールスにも力を入れている.しかしながら,地方港湾・空港ではソフト面での整備及び条件が十分でないため,あるいは荷主の国際物流に対する体制の不備や関心の低さのため,期待ほどの貨物が集まっていないのが現状である.本研究では,東北地方を対象に,荷主・運輸関連事業者・行政にヒアリング調査を行い,地方港湾・空港利用促進のための今後の施策について検討し,6つの観点から指針を示した.