工業用原材料,建設資材,食料原料等でばらの荷姿を取るドライバルク貨物は,主にバルクキャリアによって輸送される.これまで,このバルクキャリアの船型や動静に関する調査・研究は,コンテナ等に比べて数が少なかった.一方,ドライバルク貨物の円滑で効率的な輸送のために,バルクキャリア対応の港湾施設は,その船型や動静の動向を十分に把握したものでなければならない.この点を踏まえ,本報告は,バルクキャリアの寄港実績と船型の推移に関する実態分析を,全バルクキャリアのみならず運搬品目毎にも実施したものである.さらに,船型Typeによる必要バース水深の分析も行った.