トレーニング科学
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原著
自転車坂道走行における姿勢の変化および切り替えがエネルギー効率,血中乳酸濃度および下肢の筋活動に及ぼす影響
高嶋 渉前川 剛輝
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2010 年 22 巻 4 号 p. 331-338

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抄録

自転車走行では,座位姿勢(seated :SEA)および立位姿勢(standing :STA)の2種類のペダリング姿勢が用いられる.平地では主にSEA,急な登り坂ではSTA が用いられるが,傾斜が一定であっても姿勢を定期的に切り替える場合もある.本研究では,坂道走行を最適化するための姿勢選択に関する知見を得ることを目的とし,トレッドミルを用いてSEA およびSTA で坂道走行した場合,さらに両者を定期的に切り替えた場合のgross efficiency(GE),血中乳酸濃度(BLa)および筋活動を比較した.自転車ロード競技選手を対象に,傾斜を 5%および 7%の 2 条件で 4 分間のトレッドミル走行を行わせた.走行条件は,SEA およびSTA,さらにSEA とSTA を低頻度(30 秒毎)で切り替える(LF),高頻度(10 秒毎)で切り替える(HF)の4条件とし,合計8条件の酸素摂取量および終了直後のBLa を測定した.STA,LF およびHF のGE は,SEA と比較して有意に低値であった.一方,傾斜7%走行時のBLa は,HF 条件で最も低値となった.

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© 2010 日本トレーニング科学会
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