抄録
研究目的表面の高さがある範囲内で常に上下している液の比電の遠隔測定、自記記録あるいは制御を行うに適する比重計を作ることを目的としてこの研究を行った。研究結果上端を固定した蔓巻ほねの下に圧鉄粉心をつけ、その下に硬い針金、さらにその下に錘りをつけ、錘りを全部液の中に侵し、電気振動回路の一部になつている固定した鉛直コイルの中で鉄心か自由に動くような装置を作った。こうして液の比重の変化を、順次、錘りに対する浮力の変化、はねの伸び、鉄心の移動.電気振動回路のインダクタンス、真室管の陽極電流の変化にもつて行くことによって、液面の高さに殆んと無関係に0.001の比重の変化を遠隔測定することも可能となった。