繊維機械學會誌
Online ISSN : 1883-8715
ISSN-L : 0285-905X
非定常ローラ ドラフトに関する理論的研究
山岸 武夫古山 英吉黒江 秀男
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1955 年 8 巻 8 号 p. 521-524

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抄録

研究目的
ローラドラフトにおいてローラ周速度及び供給篠量目が時間的に変動するいわゆる非定常ローラドラフトのドラフト過程を理論的に考察し, ローラ周速度, 供給篠量目の変動と紡出篠の量目むらの相関に関する定佳的傾向を明らかにせんとするものである.
研究結果
1ローラ周速度及び供給篠量口が時間的に変動する場合の紡出篠量目は一般に次式で与えられる.
ω1 (t) =e-∫v1 (t) /∫L0f1 (x) dxdt (∫e∫v1 (t) /∫L0f1 (x) dxdt ω2 (t) v2 (t) -dω2 (t) /dt∫L0f2 (x) dx∫L0f1 (x) dxdt+A
2.ローラ周速度の週期的に変動する場合の紡出篠の量目変動はv1 (t) ω1 (t) =v2 (t) ω2 (t) の成立する仮想ドラフト時の量目むらよりも一般に減少する.
3.供給篠量目が週期的に変動する場合の紡出篠の量目変動はv1 (t) ω1 (t) =v2 (t) ω2 (t) の成立する仮想ドラフト時の量目むらよりも一般に増加する.

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© 社団法人日本繊維機械学会
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