繊維機械學會誌
Online ISSN : 1883-8715
ISSN-L : 0285-905X
8 巻, 8 号
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  • 山岸 武夫, 古山 英吉, 黒江 秀男
    1955 年 8 巻 8 号 p. 521-524
    発行日: 1955/08/01
    公開日: 2010/02/12
    ジャーナル フリー
    研究目的
    ローラドラフトにおいてローラ周速度及び供給篠量目が時間的に変動するいわゆる非定常ローラドラフトのドラフト過程を理論的に考察し, ローラ周速度, 供給篠量目の変動と紡出篠の量目むらの相関に関する定佳的傾向を明らかにせんとするものである.
    研究結果
    1ローラ周速度及び供給篠量口が時間的に変動する場合の紡出篠量目は一般に次式で与えられる.
    ω1 (t) =e-∫v1 (t) /∫L0f1 (x) dxdt (∫e∫v1 (t) /∫L0f1 (x) dxdt ω2 (t) v2 (t) -dω2 (t) /dt∫L0f2 (x) dx∫L0f1 (x) dxdt+A
    2.ローラ周速度の週期的に変動する場合の紡出篠の量目変動はv1 (t) ω1 (t) =v2 (t) ω2 (t) の成立する仮想ドラフト時の量目むらよりも一般に減少する.
    3.供給篠量目が週期的に変動する場合の紡出篠の量目変動はv1 (t) ω1 (t) =v2 (t) ω2 (t) の成立する仮想ドラフト時の量目むらよりも一般に増加する.
  • (第2報) 牽伸むらとその週期
    池田 章, 木下 陸肥路, 岡野 伊重
    1955 年 8 巻 8 号 p. 525-532
    発行日: 1955/08/01
    公開日: 2010/02/12
    ジャーナル フリー
    研究目的
    異常牽伸によって生じる牽伸むらとその発生機構を考察し, 篠のステープルダイヤグラムとむら発生との関係, 更にむら曲線とむらの週期を考察して, ステープルダイヤグラムのどの長きをもってゲージを決定すべきかを研究せんとした.
    研究目的
    篠がローラ牽伸される時篠の構成繊維は次の長さの繊維で代表される.
    Lr=∫a0f2 (x) dx/∫a0f (x) dx
    ここにLrは代表繊維長, f (x) はステープルダイヤグラムの曲線式で0≦x≦aである.浮遊繊維がその状態のまま高速化されて異常牽伸むらを生じた時, そのむらの週期は次によって示される.
    λ=(k-Lr)D+Lr
    ここにλは週期, kは高速化の及ぶ範囲 (距離), Dはドラフト率である.牽伸野の繊維本数曲線から異常牽伸むらを繊維本数曲線として把握した.その結果むら曲線はフロントローラ把持曲線と浮遊曲線で示された.紡糸実験の結果, スライバを原料とする粗糸については週期は上式にて, k=gを満足するが, 粗糸を原料とする精紡糸にては撚り等の影響でk=gとした時は満足されないことを知った.むら計量の結果, 構成繊維数が多いスライバではローラニップ線は面をなして牽伸野に影響するため有効ゲージは狹くなり, 構成繊維数が少くなるとこの影響は減じてくる.牽伸むらを最も少く保つためには, 有効ゲージを代表繊維長に等しく取るべきである.
  • (第5報) 加撚の際の単繊維の形態と撚構造の理論
    真鍋 朋信
    1955 年 8 巻 8 号 p. 533-536
    発行日: 1955/08/01
    公開日: 2009/10/27
    ジャーナル フリー
    研究目的(1) 加撚の進行に伴って起る単繊誰の位置の変化についての考察を基にして撚構造の理論を綿立てる. (2) その理論によって前に提案された撚構造の模型を検討する.研究結果 (1) 下撚糸の中心線に垂直な断頂における中心線と単繊維との間の角, 中心線と単繊維とを結ぶ線分と単繊誰との間の角及び撚糸を構成している単繊維の長さ等が求められた.(2) 撚係数があまり大きくないところでは前に提案された模型はここで述べられる理論と矛盾しない.
  • (第11報) ベルト式ACSの性能研究
    新津 靖, 鈴木 誠一, 吉川 〓
    1955 年 8 巻 8 号 p. 537-542
    発行日: 1955/08/01
    公開日: 2009/10/27
    ジャーナル フリー
    研究目的ストリッパノズルの移動の仕方で生成スライバにゲレン不同を生ずることおよびその特性の解析的研究から, ノズルを3個とし各ノズルの間隔を梳綿機のシリンダ巾に等しくして, ベルト式に同一方向に吸取り移動させれば全くゲレン不同を起さないこと, また装置を簡単化し得ることがわかったので, ベルト式ACSを試作して綜合実験を行ってその性能と特性を研究しようとした.研究結果1.所期のとおり, ノズル移動速度の如何にかかわらず, スライバにゲレン不同を起さない.2.吸取り圧力を-216mm水柱一定としてノズルの移動速度を変えた実験では, ノズルトラバース時間が短かくなると共にスライバの歩止りが上昇し, ネップの発生は減少する.3.吸取り圧力を-153~-280mm水柱の範囲に変えた実験では, その性能に大差なく, 歩止りはほぼ同じでネップ発生は-153mmの場合にわずかに増加の傾向となる.4.ペルト式ACSは著者が今まで研究した早戻式および往復定速式に比べて構造が簡単になって, 確実な運転が期待でき, また小風量ですむ.
  • 鴨川 寿
    1955 年 8 巻 8 号 p. 543-546
    発行日: 1955/08/01
    公開日: 2009/10/27
    ジャーナル フリー
    研究目的力織機の下打式の杼投運動に関する従来より, より実測値と一致する解析式を求めるため, ピッヤングステッキ並びにサイドレバをばね並びにその先端の集中質量に置換してラプラス変換を用いて計算した.研究結果シヤットルの運動, レバ並びにステッキの先端の撓み, サイドレバステッキキヤップ間の力等が計算され, またシヤットルの運動については実測とよく一致することが確められた.
  • (第4報) 固体粘性の処理温度依存性
    辻本 石雄, 元治 信雄
    1955 年 8 巻 8 号 p. 547-549
    発行日: 1955/08/01
    公開日: 2009/10/27
    ジャーナル フリー
    研究目的無緊張状態のアミラン延伸試料に冷却速度遅速効果を加味した熱処理を施し, 縦弾性係数, 粘性係数等を測定して, 更にKuhn流の平均緩和時間を求め, これらの処理温度依存性を検討し特性挙動に関する知見を求めた.研究結果(1) 縦弾性係数, 粘性係数, 平均緩和時間等の処理温度依存性はほぼ60℃を中心に低温, 高温領域に向って減少し冷却速度効果による変化は縦弾性係数, 粘性係数は水冷より炉冷の場合が大となり平均緩和時間の場合は逆になる.(2) 60,140℃の処理温度を境として3種の異なった挙動を示し内部構造的にそれぞれの温度において構造の転移を示すようである.
  • 坂上 恒次郎
    1955 年 8 巻 8 号 p. 550-553
    発行日: 1955/08/01
    公開日: 2009/10/27
    ジャーナル フリー
  • 西畑 豊
    1955 年 8 巻 8 号 p. 554-557
    発行日: 1955/08/01
    公開日: 2009/10/27
    ジャーナル フリー
  • 亘理 厚
    1955 年 8 巻 8 号 p. 563-568
    発行日: 1955/08/01
    公開日: 2009/10/27
    ジャーナル フリー
  • 伴 正尊
    1955 年 8 巻 8 号 p. 569-571
    発行日: 1955/08/01
    公開日: 2009/10/27
    ジャーナル フリー
  • 1955 年 8 巻 8 号 p. 572-579
    発行日: 1955/08/01
    公開日: 2009/10/27
    ジャーナル フリー
  • 1955 年 8 巻 8 号 p. 580-587
    発行日: 1955/08/01
    公開日: 2009/10/27
    ジャーナル フリー
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