抄録
目的 第3報で示したような, ターボステープラーをその一例とする, 疑似牽切過程をもつ牽切過程の紡出繊維束の繊維長, 繊維東太さ, 牽切力を検討する準備として, その牽切過程を基礎的, 総合的に検討する. 成果 本報で取り扱う牽切過程は, 真牽切過程と疑似牽切過程 (さらにくわしくは準牽切過程) から成り立つが, その繊維先端密度関数の入出力関係に対する図式および関数形が求められ, この牽切過程の性格も2対のローラーのみからなる基本牽切過程 (第1報) におけると同じ意味の切断点密度関数と切断送出点密度関数の2つによって完全に表わされることがわかった.