繊維機械学会論文集
Online ISSN : 1883-8723
ISSN-L : 0040-5051
22 巻, 1-2 号
選択された号の論文の5件中1~5を表示しています
  • 1969 年22 巻1-2 号 p. T21a
    発行日: 1969年
    公開日: 2010/09/27
    ジャーナル フリー
  • (第2報) 粗糸の供給速度, フィーダーのファンによる影響
    鈴木 恵, 小林 陽
    1969 年22 巻1-2 号 p. T1-T8
    発行日: 1969/01/20
    公開日: 2010/09/27
    ジャーナル フリー
    目的 最近, 繊維産業界において空気流を利用した紡績法が盛んに研究されている.前報では1個の繊維塊を空気輸送したときの挙動について述べたが, 本論文では連続的に粗糸を供給し, フィーダーで開繊した状態で輸送する場合の繊維集団の挙動を流体力学的に研究する. 成果 (1) 管内の空気速度に対する開繊繊維塊の速度比は垂直部で0.7~0.9, ベンド部につづく水平部では0.55~0.65と小さく, 混合比が増加するにつれ速度比は減少する. (2) 開繊繊維塊と管壁との管摩擦係数は垂直部で0.01~0.21, 水平部ではベンド部の影響により0.25~0.83となる.混合比が増せば管摩擦係数は増加する. (3) 開繊繊維塊の長さは平均20~50mmで, 綿の粗糸と混紡粗糸とを比較すると, 混紡の場合は長いものが目立ち, 綿の粗糸より開繊されにくいようである. (4) フィーダーのファンの回転により繊維は少し切断されることがわかった.
  • (第6報) 疑似牽切過程をもつ牽切過程の基礎的考察
    平松 峻
    1969 年22 巻1-2 号 p. T9-T21
    発行日: 1969/01/20
    公開日: 2010/09/27
    ジャーナル フリー
    目的 第3報で示したような, ターボステープラーをその一例とする, 疑似牽切過程をもつ牽切過程の紡出繊維束の繊維長, 繊維東太さ, 牽切力を検討する準備として, その牽切過程を基礎的, 総合的に検討する. 成果 本報で取り扱う牽切過程は, 真牽切過程と疑似牽切過程 (さらにくわしくは準牽切過程) から成り立つが, その繊維先端密度関数の入出力関係に対する図式および関数形が求められ, この牽切過程の性格も2対のローラーのみからなる基本牽切過程 (第1報) におけると同じ意味の切断点密度関数と切断送出点密度関数の2つによって完全に表わされることがわかった.
  • (第7報) 疑似牽切過程をもつ牽切過程における繊維長分布の基礎的考察
    平松 峻
    1969 年22 巻1-2 号 p. T22-T30
    発行日: 1969/01/20
    公開日: 2010/09/27
    ジャーナル フリー
    目的 疑似牽切過程をもつ牽切過程においてステープルダイヤグラムが決定される機構を理論的に把握し, ステープルダイヤグラム設計に対する基礎資料を得る. 成果 (1) この牽切過程におけるステープルダイヤグラムの基本的な決定機構が明らかにされ, それの理論式が示された. (2) 短繊雑含有率は真牽切される繊維の切断点を牽切補助具位置に集中させると減少する可能性もあるが, 同時に増加する可能性も大きくなる. (3) ターボステープラーにおける短繊維含有率は, ブレイキングバー1枚が繊維束と1回の接触で疑似牽切する確率を0.06程度以上 (フロントローラーブレイキングバー間長さ15cm程度のとき) にすると増加する場合が多くなる.
  • 大沢 正保, 並木 覚, 小高 秀基
    1969 年22 巻1-2 号 p. T31-T38
    発行日: 1969/01/20
    公開日: 2010/09/27
    ジャーナル フリー
    目的 糸のクリンプを考慮に入れた織物構造の均衡度を定義し, この均衡度と織物表面摩擦の異方性との関係を求める. 成果 フィラメント織物については織物構造と表面摩擦は明らかに関係があり, この場合織物の均衡度βλと方向摩擦差の間には負相関が示された.ここで, βは番手比で, λは単位区画におけるたて糸軸とよこ糸軸の長さの比, すなわち織物のsquarenessである. これに反し, スパン織物では摩擦方向に対しての摩擦力の変化は少なく, βλと方向摩擦差との間に相関は認められなかった. なお, この研究結果からフィラメント織物の表面摩擦を考察する場合,βλは織物均衡度の評価量として有意義であると思われる.
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