繊維機械学会誌
Online ISSN : 1880-1994
Print ISSN : 0371-0580
ISSN-L : 0371-0580
マイクロコンピュータを利用した織物組織の探索に関する研究
三平 和雄墨谷 匡子
著者情報
ジャーナル フリー

1980 年 33 巻 6 号 p. T68-T73

詳細
抄録

目的 数論にもとづく織物組織論を織物のデザインに利用するために, マイクロコンピュータを使用して織物意匠や色彩を探索する方法を提案した.
成果 パラメータI, Jによって制約される周期的数列モデル {Mk} に対して, これを0, 1で出力する数列 {Ok} を
{Mk+1=Mk-I (Mk≧1) =Mk+J (Mk<1), {Ok=1 (Mk≧1) =0 (Mk<1)
のように設定し, Okを打切り数nで重畳することによって2次元パターンを生成する方法を示した.つぎにI, Jおよびnをあたえてマイクロコンビュータにより2次元パターンをテレビ画面上に表出する方法を示した.さらに2次元パターンのもつ性質を考察し, 提案した数列モデルに依存する織物組織の成立条件および規則性を明らかにした.

著者関連情報
© 一般社団法人日本繊維機械学会
前の記事 次の記事
feedback
Top