1980 年 33 巻 6 号 p. T68-T73
目的 数論にもとづく織物組織論を織物のデザインに利用するために, マイクロコンピュータを使用して織物意匠や色彩を探索する方法を提案した.
成果 パラメータI, Jによって制約される周期的数列モデル {Mk} に対して, これを0, 1で出力する数列 {Ok} を
{Mk+1=Mk-I (Mk≧1) =Mk+J (Mk<1), {Ok=1 (Mk≧1) =0 (Mk<1)
のように設定し, Okを打切り数nで重畳することによって2次元パターンを生成する方法を示した.つぎにI, Jおよびnをあたえてマイクロコンビュータにより2次元パターンをテレビ画面上に表出する方法を示した.さらに2次元パターンのもつ性質を考察し, 提案した数列モデルに依存する織物組織の成立条件および規則性を明らかにした.