繊維機械学会誌

仮撚加工法に関する研究

(第1報) 走行するポリエチレンテレフタレート (PET) 糸の昇温挙動

穴原明司, 北洞俊明, 藤田隆嘉, 国分外喜雄

1980 年 33 巻 6 号 p. T53-T67
発行日: 1980/06/25
公開日: 2009/10/27

DOIhttps://doi.org/10.4188/transjtmsj.33.6_T53

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目的仮撚加工時の糸の昇温挙動を把握するため, 通常の走行熱処理状態にある糸について, その応力より糸温度を求め, 昇温に影響する要因との関係を基礎的に検討した.結果 1.走行糸の応力が温度に依存して変化する現象を利用して, 糸の到達温度を応力より推定し得ることを見出し, PET糸を用いて昇温挙動を観察し得た.2.無撚糸の昇温速度は, 有撚糸に比べてかなり早い.これはフィラメントがヒータ上で2～3層の重なりに分散されるためと思われた.3.有撚糸の昇温速度は, 撚数の増加によって低下するが, これは主に撚縮みによる見かけのデニール増加のためとして整理された.4.ヒータ温度の高い程, 熱伝達率も増大する傾向が見られた.5.通常走行糸の熱伝達率を用いて計算した回転走行糸の昇温速度は, 通常走行糸のそれより若干早い.6.仮撚加工時の見かけの熱伝達率は, ヒータ上の燃数が増加する勾配に従って増大する.しかしこの傾向は弱いので実用上, 飽和加撚糸の熱伝達率で近似し得る.7.同一の平均糸温度に達するよう, 異なった条件で熱処理された糸の物性は, 相互によく一致した.

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マイクロコンピュータを利用した織物組織の探索に関する研究

三平和雄, 墨谷匡子

1980 年 33 巻 6 号 p. T68-T73
発行日: 1980/06/25
公開日: 2010/02/12

DOIhttps://doi.org/10.4188/transjtmsj.33.6_T68

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目的数論にもとづく織物組織論を織物のデザインに利用するために, マイクロコンピュータを使用して織物意匠や色彩を探索する方法を提案した.
成果パラメータI, Jによって制約される周期的数列モデル {Mk} に対して, これを0, 1で出力する数列 {Ok} を
{Mk+1=Mk-I (Mk≧1) =Mk+J (Mk<1), {Ok=1 (Mk≧1) =0 (Mk<1)
のように設定し, Okを打切り数nで重畳することによって2次元パターンを生成する方法を示した.つぎにI, Jおよびnをあたえてマイクロコンビュータにより2次元パターンをテレビ画面上に表出する方法を示した.さらに2次元パターンのもつ性質を考察し, 提案した数列モデルに依存する織物組織の成立条件および規則性を明らかにした.

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布の製造条件と力学的特性

近岡和英

1980 年 33 巻 6 号 p. P329-P337
発行日: 1980/06/25
公開日: 2010/02/01

DOIhttps://doi.org/10.4188/transjtmsj.33.6_P329

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The present investigation has been planned to obtain the fundamental information on the optimum weaving condition. It aims to produce the fabric having good physical properties. The physical properties of the fabrics have been determined by using the Kawabata's Evaluation System, KES-F. The manufacturing conditions provided are :
1) Weaving; load on the weight lever, shed angle at the moment of beat-up, position of the back roller, and the tension of the weft insertion.
2) False twisting; number of twists, setting temperature of the heater and velocity of the delivery yarn.
The main results obtained from the present investigation are as follows;
1) The physical properties of the fabric varies according to the weaving conditions provided. The most remarkable changes in the physical properties are tensile and shearing propertyies. The former is due to the load on the weight lever and the tension of the weft insertion. The latter is due to the position of the back roller.
2) Due to the change in the false twisting conditions for weft, the physical properties of the fabric is changed in weft and warp directions. The most remarkable variation of the physical properties are bending, compressional and shearing properties The bending and compressional properties are affected by the number of false twists, and the shearing property is affected by the velocity of the delivery yarn.

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新しい衣料サイズ規格

広瀬淳

1980 年 33 巻 6 号 p. P338-P348
発行日: 1980/06/25
公開日: 2009/10/27

DOIhttps://doi.org/10.4188/transjtmsj.33.6_P338

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スポーツウェアに対するスポーツや体育教育からの要求特性

丹羽劭昭

1980 年 33 巻 6 号 p. P349-P355
発行日: 1980/06/25
公開日: 2009/10/27

DOIhttps://doi.org/10.4188/transjtmsj.33.6_P349

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