トランスパーソナル心理学/精神医学
Online ISSN : 2434-463X
Print ISSN : 1345-4501
いわゆる「ゾーン」における感性的体験に関する一見解
オーラの観点からの検討
志岐 幸子福林 徹
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ジャーナル オープンアクセス

2013 年 13 巻 1 号 p. 114-130

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抄録

 本研究の目的は、スポーツをする人々が幸福を感じ る「ゾーンにおける感性的体験」について、一つの見 解を提示することである。まず、マーフィーとホワイ トによるゾーンの特性、チクセントミハイのフローの 特性、志岐と福林らによる感性的体験の特性の照合を 行った。  次に、日本国内もしくは世界トップレベルの19名の アスリートや指導者を対象としてゾーンと感性につい てのインタビュー調査を実施し、「オーラ」という人間 のエネルギーの場の観点から検討した。  その結果、「ゾーンにおける感性的体験」はチクセン トミハイの提唱するフローの一部であること、「ゾーン における感性的体験」は、視覚では認識できない超感 覚的知覚で感知するオーラに関わる体験であることが 示唆された。さらに、「ゾーンにおける感性的体験」の 特性は30に分類された。

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© 2013 日本トランスパーソナル心理学・精神医学会
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