トランスパーソナル心理学/精神医学
Online ISSN : 2434-463X
Print ISSN : 1345-4501
ひまわり、イワシ、そして覚知の拡大
身体化から呼応する共身体化過程へ
池見 陽
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ジャーナル 認証あり

2013 年 13 巻 1 号 p. 14-23

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抄録
この論文では、フォーカシング指向心理療法の実践の 底流をなすユージン・ジェンドリンの哲学について明 らかにしながら、身体化(embodiment)というテー マを探究していく。またこの論文には仏教思想も少し 取り入れられている。この探究から、共身体化過程 (combodying) という言葉が生み出された。共身体化過 程とは、身体が他の存在と共に、自ら生を生成してい くプロセスを表す用語であり、わたしたちの反省的覚 知(気づき)に先立ち、一瞬一瞬を新たにプロセスし、 生成し、生きることである。共身体化過程の諸側面は、 覚知以前にすでに生起しているという意味で、たいて いの場合、暗在的である。反省的覚知によって共身体 化過程の諸側面についての新たな言い表し(明在化) が可能であるが、こうした言い表しは、共身体化過程 の諸側面がわたしたちの言い表し(明在化)に呼応し ているという意味において、それは単なる「説明」と は異なり、共身体化過程そのものを変異させるものである。
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© 2013 日本トランスパーソナル心理学・精神医学会

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