Tropics
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持続的農業生産のための内陸谷地集水域の特徴付けと評 - ガーナアシャンテ地域の半落葉樹林におけるケーススタディ
Kwame Osafredu ASUBONTENG久保田 大輔林 慶一増永 二之若月 利之Ekow Issiw ANDAH
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2001 年 10 巻 4 号 p. 539-553

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抄録
持続的農業生産のためのガーナ内陸各地の効果的 な利用と環境保全を目指す努力の一部として,トランセクト法を用いて半乾燥樹林帯のべンチマークサイトの生物物理的特徴付けを行った。第1,第2,第3番とした異なった各地形が認められた。高地及び低地土壌とも,表土は弱酸性(pH 4.8-5.9)で下層土は強酸性(pH 4.0-4.3)あった。可給態リン酸 (Bray I)は高地及び低地土壌とも低かった。有効陽イオン交換容量(CEC)と交換性Ca, Mg, Kのレベルは谷地底地で高地よりも高かった。しかし高地及び低地の土壌とも全窒素レベルは,表土で高く下層土で低かった(0.02-0.84%)。全般的に低地土壌の肥沃度状態は高地土壌よりも高かった。高地土壌は排水がよく,一方低地土壌は排水が悪かった。地下水面は雨期に浅く,乾期に深い循環型の動態を示した。各地低地は主に雨期の稲作と乾期の野菜作に利用されており,一方高地は主に短い休閑の後に混作とカカオ畑に利用されている。一次及び二次林に被われている土地は全体の20%以下と推定された。内陸谷地利用の主な制約は、高地の土壌荒廃と谷地低地の水制御と土壌肥沃度維持である。
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© 2001 日本熱帯生態学会
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