抄録
アシュラム, プロピザミド, トリフロキシスルフロンNa塩, メトスルフロン, フラザスルフロンおよびビスピリバックNa塩の1~2葉期, 5~6葉期, 10~12葉期, 2年目株個体のメリケンカルカヤと生育期のコウライシバ間の選択性をガラス室内のポット試験で調べた。
供試した6種類の除草剤の選択性 (I10値/I90値) はメリケンカルカヤの生育の進展に伴い低下し, 2年目の株個体を対象とした場合には, いずれの除草剤の選択性も<1.0であった。選択性が>1.0上の処理区はアシュラムの1~2葉期および5~6葉期処理, トリフロキシスルフロンNa塩の1~2葉期, 5~6葉期および10~12葉期処理, メトスルフロンメチルの1~2葉期処理, フラザスルフロンの1~2葉期処理およびビスピリバックNa 塩の1~2 葉期, 5~6葉期, 10~12葉期処理であり, トリフロキシスルフロンNa塩とビスピリバックNa塩の処理適期は他の除草剤よりも広く, 生育期のコウライシバに発生した1葉期から12葉期までのメリケンカルカヤを選択的に防除しうることが明らかになった。