芝草研究
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芝草の秋季播種時期の違いが越冬性および翌年の生育に及ぼす影響
大原 洋一
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1982 年 11 巻 2 号 p. 123-131

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抄録
本試験では, 秋季播種時期の違いが翌年の生育に及ぼす影響について検討を行なったが, これらの結果を要約すると次の如くである。
(1) 発芽越冬により, 早春に良好な再生を期待するには, 9月中旬播種が限界であり, この期を逸した場合は, 11月以降に休眠期播種を行なうのが適当である。
(2) 休眠期播種と雪上播種には, 翌年発芽率及び発芽時期に差はなく, 9月下旬から10月中旬の播種に比べ, 概して良好な生育をみる。
(3) 3草種 (KBG・CRF・CB) の中では, 春先低温時において, KBGの再生力が強い。しかし気温の上昇に伴い, CBの生育が顕著になる。但しCBは雪腐病に罹病し易く, 9月播種は適さない。
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© 日本芝草学会
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