芝草研究
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芝地管理における草丈抑制剤の濃度
および処理時間に関する研究
高畑 滋福居 文男八木 均
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1973 年 2 巻 1 号 p. 39-44

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抄録
道路側面のケンタッキーブルーグラス・オーチャードグラスなどを主体とする芝地の刈払い労力を軽減しようとして、草丈抑制剤モルファクチン・MH混合剤 (CF125エース) の処理方法を検討した。
時期は、早春の草丈5~10cmの頃が最も効果的で、これより遅くても十分な効果がえられないし、これより早い時期 (前年秋、融雪直後) に処理しても、一時的な剤制効果しか期待できない。薬量は2kg/10a処理すれば一シーズン刈払いをしないですむ。刈払後処理も効果があり、草生密度が低ければ1.5kg, /10aの薬量でもよい。
現在のところ、薬価が高く、刈払いコストとくらべてもあまり有利ではないが、高速道路、ガードレールなど構造物周辺のような刈払いが困難なところに適用の場面がある。
毒性はきわめて低いが、散布にあたっては他の植物に飛散しないように注意しなければならない。
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© 日本芝草学会
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