芝草研究
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パーティクルガン法による芝草への遺伝子導入における条件の最適化
勝本 博浅野 義人伊東 靖之丸 諭
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1999 年 28 巻 1 号 p. 22-26

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抄録
パーティクルガン法によりノシバ及びクリーピングベントグラス‘チバグリーンB-1’に遺伝子導入を図ることを目的に, 導入条件の最適化を検討した。すなわち, β-glucuronidase (GUS) 遺伝子の一過性発現によって, DNAの金粒子への吸着法, 金粒子のサイズ, 標的細胞の高浸透圧処理および処理時間が導入効率に及ぼす影響について検討した。
ノシバにおいては, PEGを用いるDNA吸着法, 金粒子サイズ1.0μm, 0.5M mannitol添加による高浸透圧処理 (24時間) で最も効率的に遺伝子が導入され, 従来法の6倍前後の導入効率が得られた。クリーピングベントグラスでは, DNA吸着法, 金粒子のサイズは導入効率にほとんど影響を及ぼさないが, 0, 75Mmannitol添加による細胞の高浸透圧処理で導入効率が約5倍に向上した。
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© 日本芝草学会
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