可視化情報学会論文集
ジャーナル軸受における気相および油膜流れのRGB感度測定実験
酒井 風馬落合 成行
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37 巻 (2017) 10 号 p. 55-63

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抄録

流体軸受にとって気相の領域を把握することは重要である.しかし,従来の方法で気相領域を特定するには工夫と時間を要する.以上のことから,気相領域を実験的に特定する新たな測定法が求められる.また,一般的に,産業機械で使用されている軸受の多くは潤滑油を内部に満遍なく供給するため給油口が2箇所に設置されている.各給油口から供給された潤滑油は給油口内および軸受内部で混ざり合うのか,互いの流れの相互作用によって流れの経路がある程度パターン化されるのか判別が難しい.本研究では,ジャーナル軸受におけるキャビテーションと空気相の領域,および各給油口から供給される潤滑油の分布を軸受面のRGB感度から考察し,また,従来のキャビテーションの可視化実験と比較し,新たに提案する可視化方法の妥当性について検討した.結果より,補色の関係にある着色剤を用いて潤滑油を2色(橙色および青色)に着色し,2つの給油口から供給することで,各給油口から供給された潤滑油の分布が把握できることが確認された.また,RGB感度の値を相対的に比較することで,軸受内部の気相の領域および潤滑油の分布を特定することが可能であり,従来のキャビテーション可視化実験と比較してもRGB感度から得られた気相の領域とよく一致することが確認された.

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© 2017 社団法人 可視化情報学会
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