抄録
従来のフロッピディスクも読み書きでき、しかも3.5インチ標準サイズで120MBの容量を持つ120MB完全下位互換フロッピディスクドライブ用磁気ヘッドを開発した。磁気ヘッドは、120MB用として3umセンダストD-MIGコアと、従来の1MB、2MB用多結晶フェライトコアとを「コ」の字型セラミックススライダーに融着固定したマルチギャップヘッドである。両MIGヘッドで問題となる疑似ギャップの指標として、書き込み周波数を変えながら再生出力を測定して得られるリップル曲線を最小二乗近似して得られる相関係数を導入し、モデル計算と実測値から有効であることを見出した。