美術教育学研究
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知的障害特別支援学校の作業学習における技能習得の実践研究
―視覚支援の有効性に着目して―
永井 弘人
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2021 年 53 巻 1 号 p. 169-176

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抄録

本研究は,窯業製品の加飾技能に焦点化した学習支援の実践研究である。知的障害特別支援学校では,教科領域を合わせた指導を行っており,美術や技術・家庭も合わせて指導し「作業学習」と呼ばれる。陶磁器生産はその一例である。本研究は,作業学習で行われた効率的な技能向上に寄与した支援方法について,その効果を成果物の変容を根拠として検証した。本研究の対象である知的障害・自閉症スペクトラムの不器用さについてはこれまでも指摘されているところであるが,その問題解決に貢献した先行研究として模倣と視覚支援がある。本研究も当初,同様の支援を行ったが,低迷した。そこでオノマトペ等の先行研究を援用するとともに,視覚支援の改良によって成果物は飛躍的に向上した。長期休暇前後の比較検討は,支援方法の有効性をより明確に示唆したと考える。

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© 2021 大学美術教育学会
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