美術教育学研究
Online ISSN : 2189-3586
Print ISSN : 2433-2038
ISSN-L : 2433-2038
中学美術科教科書における戦後75年間の共同製作題材の変遷
―協働で育むべき資質・能力―
松井 素子
著者情報
ジャーナル フリー

2021 年 53 巻 1 号 p. 241-248

詳細
抄録

現在進行形である先端技術と社会との高度な融合は教育にも大きな変革をもたらす。文部科学省は 「Society 5.0に向けた人材育成に係る大臣懇談会」で 学びのあり方の変革を提唱した。中学美術科における協同的な学びである「共同製作」が,Society 5.0の時代にどのような資質・能力を育むかについて検討するために,戦後75年間の各学習指導要領を基にした現行教科書会社三社が発行した(昭和29年から平成28年までに発行された開隆堂出版51冊,日本文教出版54冊,光村図書出版54冊)合計159冊の教科書,3184題材の中から共同製作題材とそれに準じるプロジェクト型題材を抽出し,その割合の変遷をグラフ化して考察した。特に,昭和30年代と現在の教科書を比較した結果,他者との相互作用で自己の価値観を新たにする共同製作と,その活動が社会に開かれたプロジェクト型題材の重要性がより増したことが明らかになった。

著者関連情報
© 2021 大学美術教育学会
前の記事 次の記事
feedback
Top