美術教育学研究
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紙版ドライポイントの学校教材としての展開
山口 雅英
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2021 年 53 巻 1 号 p. 273-280

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抄録

本稿は筆者が考案した紙版ドライポイントの新しい制作技法の学校教材としての有効性について論ずるものである。2018年に筆者が行なった版画指導の実態調査アンケートの結果,図画工作・美術の限られた時間数の中で,版画は「制作に時間を要する」「準備や片付けに手間と時間がかかる」等の理由により,やりたいことが十分にできない,あるいは扱いづらいと考える教員が多いことがわかった。筆者は自身の作品制作の手法として長年紙版画の技法の開発に取り組んできたが,それらを応用することで版画指導の抱える問題の解決の一助となる提案ができると考えた。既存の紙版ドライポイントを基盤に,下絵転写,製版,刷りの各工程に筆者の考案した技法及びこれまでの制作を通じて培った工夫,ノウハウを取り入れ一連の制作プロセスを構築した。その概要と教材としての有効性について論じていく。

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