本研究では,大学生228名(男性:60名;女性:168名)を対象に,英語学習における学習観の「教科共通の学習観」と「教科固有の学習観」,学習方略の「社会的方略」と「メタ認知的方略」,学習行動の「学習の持続性欠如」,学習時間の「定期試験前の学習時間」に関するオンライン調査を行った。その結果,学習行動の「学習の持続性欠如」は,教科共通の学習観の「学習量志向」と「方略志向」,学習方略の「社会的方略」と「メタ認知的方略」,「定期試験前の学習時間」とそれぞれ有意な負の関係が示された。また,学習方略の「メタ認知的方略」は学習行動の「学習の持続性欠如」を抑制することが示された。本研究の結果より,大学生の学習行動を改善するためには,学習観や学習方略の両観点を考慮した教育実践的な介入の必要性が示された。