抄録
目的;学士課程で助産を選択する学生の,分娩介助実習における学びを明らかにすることを目的とした。
方法;研究の目的に合意した18名の学士課程で助産を選択した学生を対象とした。
データは半構成的面接により収集した。データ解析はテキストマイニング法を使用した。
結果;7,001の構成要素の分析を行った。分娩介助1例目は【不安と緊張】など7つのクラスター,分娩介助3例目は【分娩第1期の援助の重要性の理解】など7つのクラスター,分娩介助6例目は【自己課題の自覚】など6つのクラスター,分娩介助⑽例目では【一通りの分娩介助の実践】など6つのクラスターがそれぞれ得られた。
結論;分娩介助例数毎に学びの特徴が見出された。1例目は,分娩現象の実際の感覚をつかむ,3例目では分娩第1期の援助の重要性を理解する,6例目は自己の課題を自覚する,⑽例目では自己の成長を実感し,助産師としての自覚が芽生えることが学びの中心となっていた。