Venus (Journal of the Malacological Society of Japan)
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原著
フクイマメシジミとマメシジミの形態
家山 博史
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ジャーナル オープンアクセス

2008 年 66 巻 3-4 号 p. 161-167

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抄録

フクイマメシジミとマメシジミの形態について調べた。フクイマメシジミは殻高が大きく,円い形をしており,殻表の線条は明瞭で規則的に刻まれる。外套膜筋束は均等に配列し,その筋痕は套線から離れている。外套膜融合は短い。外鰓は内鰓の第7〜9鰓条から始まる。保育嚢は内鰓上部に位置する。腎臓は縦長の背葉を有し,閉鎖型だが,時に背葉の間から心嚢管が見えることがある。マメシジミは小さいが,よく膨れ,殻表は光沢がある。右殻外後側歯(pIII)の前端部に膨らみ(偽カルス)が見られる(大きい個体では不明瞭)。外套膜筋束は弱く,前部に2〜3の筋束が発達する。その筋痕は套線に融合している。

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© 2008 日本貝類学会
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