Veterinary Nursing
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四肢不全麻痺を呈し頸部椎間板ヘルニアと診断された犬の術後リハビリテーションの一例
吉川 和幸小倉 美咲上野 博史田村 悠嶋本 良則北澤 多喜雄椿下 早絵
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2017 年 22 巻 2 号 p. 35-40

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抄録
犬の頸部椎間板ヘルニアに対する診断や手術の方法に関する報告は多数存在するが、リハビリテーション(以下、リハビリ)については少ない。そこで今回、頸部椎間板ヘルニアを発症し、四肢不全麻痺による起立不能を呈した柴犬に実施した術後リハビリについて報告する。酪農学園大学附属動物医療センターにおいて本症例にベントラルスロット術を実施し、術後に脊髄の治癒促進を目的としたレーザー治療・超音波治療および歩行機能の回復に合わせた運動療法を実施した。術後3日目から自力での起立や数歩の歩行が可能になり、術後10日目から車いすによる起立・歩行訓練を開始した。退院後も自宅および通院リハビリを継続し、術後1ヶ月以内にほぼ正常な歩行に回復した。本症例の歩行機能回復までの期間は、今までの報告と比較して短く、機能回復に合わせたリハビリプログラムの実施および症例と飼い主が協力的であったことが、治癒促進に寄与したと考えられた。
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© 2017 日本動物看護学会
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