抄録
人医療において、診療中に発生したインシデント・アクシデントに関して詳細な解析がなされている。一方で、動物飼育活動は様々な領域で行われているものの、インシデント・アクシデントに関する詳細な報告は存在しない。本研究は、犬猫飼育活動におけるインシデント・アクシデントの事例解析を行い、今後の飼育活動に役立てることを目的とした。倉敷芸術科学大学生命科学部動物生命科学科で2014~2019年度の間に集積されたインシデント・アクシデント報告書をクロス集計で解析を行い、5項目で細分化した。その結果、人医療における解析結果と同様に経験の浅い飼育担当者・業務が集中する午後の報告件数が多かった。動物飼育活動においてインシデントやアクシデントを引き起こさないために、これからもより効果的な対策が必要と考えられた。