敬心・研究ジャーナル
Online ISSN : 2434-1223
Print ISSN : 2432-6240
保育学建設に資する「中間的な語彙」の創造
―理論=実践のインターフェイスとして―
吉田 直哉
著者情報
ジャーナル フリー

2020 年 4 巻 1 号 p. 55-64

詳細
抄録

本稿は、現在の「保育学」言説の問題点を指摘し、それを超克する保育理論を提示しうる保育学の建設に資する語彙の創出に関する提案を行うものである。本稿では、「保育学」の学的基盤の弱さ、およびそれと関連する研究共同体としての紐帯の弱さに起因する養成校教員の学問的コミュニケーションの疎外という隘路を突破するために必要とされる語彙を、グラウンデッド・セオリー・アプローチにおける「中核概念」のアナロジーで捉えなおす。それにより、保育実践の方略をリードするような「中間的な語彙」の創出と構造化という課題に応じる保育学の礎石を据えようとするものである。

著者関連情報
© 2020 学校法人 敬心学園 職業教育研究開発センター
前の記事 次の記事
feedback
Top