本研究は、女性の転倒と化粧(口紅やおしろい等)の日常習慣の関連性について明らかにすることを目的に、2019年9月にアンケート調査を実施した。回収した調査票を基に分析を行った結果、女性の転倒と日常習慣として用いてきた化粧との間に有意な関連が認められた。健康の内から日常習慣として用いる化粧が、年齢を重ね結果的に転倒のリスクを下げる可能性があることがわかった。
本研究では化粧をすることで転倒を予防する要因の何かに影響を及ぼしたかまでは言及できなかったが、化粧が転倒を予防する、すなわち介護予防や健康寿命の延伸につながる可能性を示唆した。