敬心・研究ジャーナル
Online ISSN : 2434-1223
Print ISSN : 2432-6240
脳卒中及び脊椎圧迫骨折等の在宅高齢者に対するプラステン活動が運動に対する行動変容ステージ及び体成分組成に及ぼす影響
伊藤 絵梨華高橋 洋細谷 陽太
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2021 年 5 巻 2 号 p. 73-82

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抄録

対象はデイケア利用者で介護度が要介護1・2の15名である。質問用紙の記入、体成分分析装置による検査を行い、行動変容ステージの評価を行う。プラステン活動を提案し4週間実施していただき、4週間後、初回と同様の評価・検査を行った。行動変容ステージは準備期から実行期へ移行した割合が最も多かった。プラステン活動提案後の行動変容ステージについて、行動変容ステージが良いのは夫婦のみの世帯、30分以上運動が継続でき、主観的健康感が良く、今後の生活への不安感がないと回答した75歳から84歳までの人、女性であった。ステージが悪いのは85歳以上、独居世帯の男性で運動継続が毎日は無理、主観的健康感では健康ではないと回答した人だった。初回とプラステン活動提案後の体成分は骨格筋量と基礎代謝量に有意な変化がみられた。要介護の高齢者に対しても、プラステン活動を提唱することで行動変容を起こさせることができる可能性がある。

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© 2021 学校法人 敬心学園 職業教育研究開発センター
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