2023 年 7 巻 1 号 p. 71-83
本稿は、前稿の「職業教育と教養(普通)教育の違い」の中で、特に「教育目的や達成課題における違い」に関する考察を踏まえて、達成課題の内容の整理の方法についての考察をまとめてみた。我が国の高等教育でのシラバスを見ると、この達成課題や評価に関しては、欧米のそれと比べて極端に簡潔に書かれている場合が多い。これでは、学習者は、この科目で何を学ぶのか達成課題が見えない。達成課題の内容は当然、授業における学習支援の内容を示唆することになる。その上でその達成課題への到達をどう評価するか(学習効果の測定方法)に関して、OSCE(オスキー)などにも触れつつ考察した。職業教育における達成課題は必達課題である。その意味で、目的も重要だが、何(対象)を、何を用いて(道具)どう実行する(能力・力量)のか、それを修得しているとしてディプロマを出すには、どの様な評価方法で確認するのかは重要な課題である。