敬心・研究ジャーナル
Online ISSN : 2434-1223
Print ISSN : 2432-6240
日本におけるダブルケア研究の動向と到達点
―家族介護者支援の必要性とその難しさの視点について―
河本 秀樹
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2023 年 7 巻 1 号 p. 85-95

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抄録

ダブルケアが近年注目されている。介護をしながら子育てをするようなことが代表的だ。介護と子育ての2つを同時におこなわらなければならず、かなりの負担がケアラーにかかっていると思われる。このような状態は昔からあったといわれるが、近年では、少子高齢化などのために、ケアラーの存在が重みを増している。そして困難さが問題視されている。

行政がダブルケアを行っているケアラー(家族介護者)を知った場合、縦割りで介護と育児などのバラバラの対応がされることが多い。しかし、必要な支援は、家族全体を視る視点を持ったものである。

家族全体を視る視点は、家族から好まれない。場合によっては、スティグマであろう。また、介護の介護保険では、「介護の社会化」という理念があり、本論文で述べる家族介護者への支援とは矛盾する。しかし、「介護の社会化」ができていれば、ケアラーへの支援はいらないことになる。「介護の社会化」が出来ていないからこそ、家族介護者(ケアラー)への支援が必要となり、矛盾をしていることがわかった。

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© 2023 学校法人 敬心学園 職業教育研究開発センター
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