敬心・研究ジャーナル
Online ISSN : 2434-1223
Print ISSN : 2432-6240
中田基昭の現象学的保育学における身体的関係論
吉田 直哉
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2025 年 9 巻 2 号 p. 76-84

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抄録

本稿では、現象学的保育研究を展開してきた論者の代表格のひとりとして、教育学者中田基昭の保育論を取り上げ検討する。中田の保育論は、育児論・親子関係論と重なり合いながら、2000年代の半ばから陸続と刊行され今日に到る。中田の保育論、特に実践解釈を読み解き、そこにおける自他関係の描き出され方を明らかにする。中田の子ども理解論は、子ども-保育者の関係論と一体のものとして構築されており、子ども理解は、単に子どもの内面理解に留まらず、子ども-保育者の関係性そのものへの省察的理解として、保育者自身に対する再帰的問いを不可避に生じさせるものとして提示されていることにおいて特徴的である。そして、その関係性把握において、〈身体〉による共鳴性に焦点が当てられている。

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© 学校法人敬心学園 職業教育研究開発センター
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