ビタミン
Online ISSN : 2424-080X
Print ISSN : 0006-386X
穀類・種子に含まれる結合型ビタミンB_6
安本 教傳岩見 公和辻 英明岡田 淳吾満田 久輝
著者情報
ジャーナル フリー

1976 年 50 巻 8 号 p. 327-333

詳細
抄録
穀類・豆類・疏菜の種子に含まれタカジアスターゼ処理又は酸加水分解によって遊離してくるB_6量をSaccharomyces carlsbergensisを用いた微生物法により比較し, 米糠に次いでミツバ種子に高レベルのB_6誘導体の含まれることを認めた.米糠に種々の加水分解酵素を作用させてβ-グルコシダーゼに高いB_6遊離能のあることから, "PIN-β-グルコシド"の存在を推定した.更にセファデックスG-10ゲル濾過によって分別した画分の酸加水分解, タカジアスターゼ処理, β-グルコシダーゼ処理によって"PIN-β-グルコシド"以外にも低分子のタカジアスターゼ易消化性及び難消化性化合物の存在を認めた.
著者関連情報
© 1976 日本ビタミン学会

この記事はクリエイティブ・コモンズ [表示 - 非営利 - 改変禁止 4.0 国際]ライセンスの下に提供されています。
https://creativecommons.org/licenses/by-nc-nd/4.0/deed.ja
前の記事 次の記事
feedback
Top