ビタミン
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ヒトにおける[6R]-5-Formyltetrahydrofolateの代謝
田村 庸信
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2004 年 78 巻 11 号 p. 539-543

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抄録
自然界に存在する[6S]-5-formyltetrahydrofolate(5-HCO-H4PteGlu)は, 1948年に細菌から抽出固定され, citrovolum factor(現在のlencovorin)と命名され, この自然型の[6S]-5-HCO-H4PteGluはヒトやその他の生物でも葉酸としてのbioactivityがある, ことは同定後ただちに確認された. しかし, その異性体である[6R]-5-HCO-H4PteGluはbioactivityが全く無いと過去50年以上にわたり考えられてきた. したがって, 後に構造も明らかになり化学合成された[6RS]-5-HCO-H4PteGluは, 各異性体の1:1の混合であるが, ヒトでは50%のbio-activityしかないと信じられてきた. 我々は経口投与した[6R]-5-HCO-H4PteGluがヒトでbioactiveであるという仮説のもとに, その検討を行った.
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© 2004 日本ビタミン学会

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