笑い学研究
Online ISSN : 2423-9054
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ウェルビーイング向上のための大道芸・笑いヨガ活用の試み
田久 朋寛
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ジャーナル オープンアクセス

2017 年 24 巻 p. 43-53

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抄録
筆者は、大道芸、笑いヨガ、笑いと健康に関する講演を組み合わせたレクリエーションプログラムを高齢者対象に実施している。本稿ではプログラムの概要をまとめ、効果の検証を行った。平成28年3月にプログラムを実施した際に、参加者にアンケートを実施した。プログラムの前後で笑いの意識、気分に関して同一の質問を行い、Wilcoxonの符号付順位和検定により効果を検証した。笑いの意識については、1.「日常の中で笑うことを意識したいと思う」、2. 「人と会話する機会を増やしたいと思う」、3. 「趣味や好きなことを楽しみたいと思う」、4. 「普段からオシャレやおめかしをすることを意識したいと思う」の4つの質問を行い、質問1、2、4が1%水準で、質問3が5%水準で有意に改善した。また肯定的感情が1%水準で有意に向上した。否定的感情には変化がなかった。プログラムに一定の啓発効果と気分改善効果があることを示唆する結果となった。
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