本研究では,外来水生植物の特定外来生物ブラジルチドメグサ,未判定外来生物Hydrocotyle umbellata及び重点対策外来種ウチワゼニグサのチドメグサ属3草種に関する最適な防除及び管理方法を見い出すために,それら植物体の耐寒性及び種子繁殖特性を調査した。冬季の低温期において,ウチワゼニグサは土壌水分条件が湿土条件から乾土条件で良好な生育を示した。H. umbellataは水深30 cmの冠水条件から乾土条件までの幅広い土壌水分条件に適応可能であった。ブラジルチドメグサは低温期に土壌の体積含水率が約12%程度まで乾燥すると著しく生育が抑制された。次に,種子の生産性及び休眠性について調査した結果,H. umbellata及びウチワゼニグサは種子を生産しなかったのに対し,ブラジルチドメグサは種子生産が確認され,その中で褐色種子が約6割を占めた。褐色種子は休眠性が浅く,30°C/23°Cの変温及び30°Cよりも15°C恒温条件下での発芽率が高かった。