広島県中山間地域のマルバルコウ(Ipomoea coccinea L.)激発圃場で30 cm条間ダイズ晩播狭畦栽培を実施し,マルバルコウの防除体系を検討した。マルバルコウの除草必要期間は播種から遅くともダイズ5葉期までと考えられた。全面耕起播種区では,播種後出芽前の土壌処理剤に加え,ダイズ2葉期のベンタゾン液剤,ダイズ5葉期のグルホシネート液剤畦間・株間処理の除草剤3回処理体系によりマルバルコウの最終残存量を乾物重で4 g/m2以下に抑制した。ベンタゾン液剤は殺草葉齢限界を過ぎたマルバルコウの生育を抑制し,グルホシネート液剤処理時の草高が噴霧位置以下の個体割合を増やして除草効果を高め,マルバルコウの残存量をベンタゾン液剤無処理区の1~5%に抑制した。土壌の仮比重が1.3 g/cm3と高い部分耕起播種区では,マルバルコウの出芽数は全面耕区の6~55%と少なく,平均草高も42~73%に抑制され,播種後出芽前の土壌処理剤とダイズ5葉期のグルホシネート液剤畦間・株間処理の除草剤2回処理体系でマルバルコウの残存量は7 g/m2以下となり,全面耕区の除草剤3回処理体系とほぼ同等の除草効果を示した。土壌の仮比重が高い条件ではマルバルコウ防除のための除草剤処理回数を削減できる可能性が示唆された。