雑草研究
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ホテイアオイの生態学的研究
第1報 実生の形態的特性
冨久 保男
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1976 年 21 巻 2 号 p. 64-68

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抄録
1) わが国では, ホテイアオイの栄養繁殖は知られているが, 種子繁殖の実態ははっきりしていない。そこで, 実生個体の形態を観察するとともに, 若干の生育環境についても検討した。
2) 第5葉前後までの葉はへら状の細い葉である。その後展開する葉は先端がやや膨れ, 第8~9葉からは, 一般に栄養繁殖個体でみられるように, 葉柄は膨大して葉身は倒卵形を呈する。
3) 10~15cmの冠水下の土壌面で生育した場合は, 葉柄が膨大しはじめる第8~9葉以後になると, 根が腐って水面に浮いて生育する。
4) 土中に根を下している時はほとんど側根を認めないが, 水面に浮くと側根の発生や伸長が旺盛となる。
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