抄録
昭和46年10月に, 群馬県安中市の桑園64か所において雑草の種数とその分布を調査し, あわせて亜鉛製錬所の排煙が雑草の種数におよぼす影響について検討した。
1) 製錬所を中心とした5kmの範囲内の桑園雑草は31科72種であったが, 多年生の宿根雑草が多く, 土壌管理が粗放であることが推察された。
2) 製錬所に近い桑園では雑草の種数が少なく, ヘクソカズラ, スギナ, メヒシバの3種が観察され, 土壌汚染および煙害によって雑草の種類が変わるものとみられたが, 全体的には, 汚染源と思われるところからの距離や方位によって雑草の種類や生育は変りにくいことが観察された。