7種の雑草について, 土壌水分, 覆土量と発芽, 出芽との関係を調べ, 次のようなことが分かった。
1) 野生ヒエの3種は土壌水分が多いほど発芽が抑制され, 出芽深度が浅くなり, 湛水下の最大出芽深度はタイヌビエ約2cm, イヌビエ有芒種約1cmで, ヒメイヌビエは出芽が少なかった。最適土壌水分下の最大出芽深度は, 3種ともおおよそ8cmであった。
2) コナギは湛水下のごく表層でのみ出芽し, 飽水ではほとんど出芽しなかった。
3) イヌホタルイは湛水下の最大出芽深度が約3cmで, 飽水では出芽は少なかった。
4) イボクサとオオイヌタデの適湿条件での最大出芽深度は約6cmであった。