土壌殺菌剤PCNB粉剤の雑草生育に及ぼす影響を調査した。
1) プランターを用いた試験では6種の供試雑草 (シロザ, イヌタデ, スベリヒユ, イヌビユ, ハコベ, メヒシバ) で, 10a当たり15kg区において生体重の著しい減少が認められ, スベリヒユ, イヌビユ, ハコベでは30kgと60kg区では生育個体は認められなかった。
2) ほ場試験では, 無処理区, 30kg区, 60kg区にメヒシバ, タネツケバナ, タカサブロウ, カヤツリグサ, イヌタデ, ハコベ, スズメノテッポウ, スズメノカタビラ, イヌビエ, タイヌビエ, セリの11草種が生育したが, 合計生体重は30kg区で無処理区の67%, 60kg区で36%に減少した。
3) PCNB, PCA, PCTA, HCBのメヒシバ発芽試験の結果, 発芽率の阻害は認められなかったが, PCNB区では枯死率が高く, 茎葉長はPCNB, PCTA区で抑制された。