近年,政策の現場では効率的に政策の企画立案や評価を行うため,客観的根拠に基づいて政策判断をしていこうとする機運が高まっている.本研究では,そうした政策分野への貢献を目指し,人々が関心を持つ社会的課題を定量的に可視化する試みとして,Twitter上からの効率的な社会課題抽出とコミュニティ分割に基づくユーザコミュニティと社会課題の関係性に関する分析を行った.それにより,Twitterという単語や文法が崩れたノイジーなメディアからの社会課題抽出において,単語の係り受け情報が有効であることが示された.また,ユーザコミュニティと関心のある社会課題の関係性を分析することで,Twitter上における社会課題を概観する新しいフレームワークを提案した.