主催: Webインテリジェンスとインタラクション研究会
会議名: WI2研究会
回次: 14
開催地: 兵庫県立大学神戸商科キャンパス
開催日: 2019/06/28 - 2019/06/29
p. 41-44
ユーザの居住地などの属性は,ニュース推薦や広告提供など様々なアプリケーションで必要とされている.しかし,現実のユーザに関わる属性は不明なことが多く,ユーザ間の関係などから推定する必要がある.これまでの研究において,多くのユーザと関わりのある有名人など,居住地を推定しにくいユーザが存在しており,推定しにくいユーザは一部の有名人のみであることがわかっている.我々はソーシャルグラフから計算したユーザの中心性をもとに,どのようなユーザが友人と同じ居住地を持つのかを分析した.その結果,PageRankとHITSで計算した中心性の値はユーザが友人と同じ居住地を持つ傾向と関連していること,高いHITSスコアを持つユーザはあまり友人と居住地を共有していないことがわかったこの結果は,居住地を推定しにくいユーザとして,多くの有名人をフォローしているHubユーザと有名人であるAuthorityユーザとの2種類がいることを示している.