画像電子学会研究会講演予稿
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画像電子学会第200回研究会講演予稿
セッションID: 02-07-02
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ゴローム-ライス符号を利用した画像とその属性情報の多重伝送に関する検討
*三宅 洋介長谷川 まどか加藤 茂夫
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抄録
ゴローム-ライス符号には, 同一符号語長の符号語が多数組存在する. いま, 予測符号化において, 予測誤差値Aと予測誤差値Bに, それぞれ符号語CAおよび CBが割り当てられているとしよう. ここで, 符号語CAおよび符号語CBの符号語長は同一であるとする. 予測誤差値の縮退を行わない場合, 予測値ごとに見れば, 予測誤差値Aは出現し得るが, 予測誤差値Bは理論上出現しない場合がある. このとき, 両方の符号語を予測誤差値Aに対する符号語として用いても, 復号側では予測誤差値Aとして復号することができる. したがって, たとえば画像の属性情報のビット0あるいはビット1に応じて予測誤差値A に対する符号語としてCAあるいはCBどちらの符号語を用いるかを決めれば, 受信側ではどちらの符号語が送られても, 画像情報を一意に復号することができ, かつ, 画像の属性情報も得ることができる. 符号語CAおよびCBは同一符号語長なので, 従来の予測符号化とまったく同一の符号長で属性情報の多重化を実現することができる.
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© 2003 一般社団法人 画像電子学会
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