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佐藤 充弘, 山田 尚秀, 長谷川 まどか, 加藤 茂夫
原稿種別: 一般
セッションID: 02-07-01
発行日: 2003/03/10
公開日: 2003/08/29
会議録・要旨集
認証あり
ウェーブレット変換符号化は, 文字部分と自然画像部分が混在するような文書画像に対しては, それぞれの部分で特性が異なるため, 単一の変換フィルタでは高圧縮を望めない場合が多い. 本稿では, 画像内の局所的な特性の変化に応じてウェーブレット変換フィルタを適応的に切替えて符号化を行う方式についての検討を行っている. しかし, この方式では変換フィルタ選択を単独のリフティングラダー回路で行っているため, 演算コストが膨大となるという問題がある. そこで, リフティングラダー回路合成を用いることにより演算コストの削減についての検討を行ったので報告する.
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三宅 洋介, 長谷川 まどか, 加藤 茂夫
原稿種別: 一般
セッションID: 02-07-02
発行日: 2003/03/10
公開日: 2003/08/29
会議録・要旨集
認証あり
ゴローム-ライス符号には, 同一符号語長の符号語が多数組存在する. いま, 予測符号化において, 予測誤差値Aと予測誤差値Bに, それぞれ符号語C
Aおよび C
Bが割り当てられているとしよう. ここで, 符号語C
Aおよび符号語C
Bの符号語長は同一であるとする. 予測誤差値の縮退を行わない場合, 予測値ごとに見れば, 予測誤差値Aは出現し得るが, 予測誤差値Bは理論上出現しない場合がある. このとき, 両方の符号語を予測誤差値Aに対する符号語として用いても, 復号側では予測誤差値Aとして復号することができる. したがって, たとえば画像の属性情報のビット0あるいはビット1に応じて予測誤差値A に対する符号語としてC
AあるいはC
Bどちらの符号語を用いるかを決めれば, 受信側ではどちらの符号語が送られても, 画像情報を一意に復号することができ, かつ, 画像の属性情報も得ることができる. 符号語C
AおよびC
Bは同一符号語長なので, 従来の予測符号化とまったく同一の符号長で属性情報の多重化を実現することができる.
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鈴木 宣孝, 長谷川 まどか, 加藤 茂夫
原稿種別: 一般
セッションID: 02-07-03
発行日: 2003/03/10
公開日: 2003/08/29
会議録・要旨集
認証あり
美術館の所蔵品などをディジタル技術で保存, 展示するディジタルミュージアムが検討されている. この際, 陶磁器などの立体的な物体は, 多方向から撮影した画像群を用いてその形状を忠実に表現する必要があり, 可逆圧縮が必要となる. これまで我々は基礎検討として, 円筒形の物体を一定角度で回転させながら撮影した静止画像群に対する可逆符号化法について検討を行ってきている. 本稿では, 動画像の符号化に用いられている動き補償と, 回転に伴う画素移動量を補償する回転補償を組み合わせた手法による双方向予測について検討を行った. 動き補償のみを用いた場合のエントロピーと比較を行ったところ, 提案方式は良好な結果を示したので報告する.
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内田 顕貴, 田中 清
原稿種別: 一般
セッションID: 02-07-04
発行日: 2003/03/10
公開日: 2003/08/29
会議録・要旨集
認証あり
無線通信網などを介して動画像を配信するためには, そのデータ容量の大きさからビットレート制御が不可欠である. このような観点から, 画像の視覚的に重要な成分はできるだけ保存し, その他の部分を積極的に平滑化して, 動画像符号化におけるビットレートを向上させる適応型プレフィルタが提案されている. 本稿では, この方法の時間方向への3種類の拡張方法を提案し, 圧縮率及び画質に関する効果の検証を行っている.
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明堂 絵美, 田中 清
原稿種別: 一般
セッションID: 02-07-05
発行日: 2003/03/10
公開日: 2003/08/29
会議録・要旨集
認証あり
本稿では, 遺伝的アルゴリズム(GA)によるハーフトーン画像生成法を利用した, 高品質な電子割符生成の一手法について検討している. 従来の階調再現性およびコントラストの画質に関する評価に加えて, 透かしの視認性に関する評価関数を設計して導入し, GAによる解探索を行って透かしの埋め込まれた複数枚の出力画像を生成する. シミュレーション実験の結果, 適切なパラメータの設定により, 高画質を保持したまま透かしを埋め込むことができ, 生成画像の重ね合わせにより透かし画像を明確に復元できることが確かめられる.
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田房 友典, タン ジュークイ, 石川 聖二, 赤尾 和英
原稿種別: 一般
セッションID: 02-07-06
発行日: 2003/03/10
公開日: 2003/08/29
会議録・要旨集
認証あり
多視点画像処理による3次元計測法の代表として因子分解法とDLT法がある. 前者は, 剛体の3次元復元法として提案され, 拡大計測行列を用いて全サンプル時間を一括して復元する変形体の復元法へと拡張されたが, カメラが固定のため, カメラの前の限られたシーンにおける変形体しか復元の対象とならなかった. 後者は, カメラパンニングによって広い計測範囲をもつ復元法が提案されているが, キャリブレーションのための較正点の設置や装置が拡大するため, 競技上などでの復元が不可能であった. 本論文では, 因子分解に基づく復元法を移動フレームを用いた広い計測範囲をもつ復元法に拡張する. 本法は, 被測定者が広範囲に移動しても複数のカメラでそれを追跡しながら撮影することにより, つなぎ合わせを行うことなく全運動の復元が可能である. 提案法を用いて立方体を復元し, 復元精度について考察する. また, 広範囲に移動する人の運動を復元し, 提案する復元法の有用性を示す.
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山口 義紀, 三宅 弘之, 西川 修, 伊與田 哲男
原稿種別: 一般
セッションID: 02-07-07
発行日: 2003/03/10
公開日: 2003/08/29
会議録・要旨集
認証あり
光沢物の形状計測が困難であることから, 光沢面の反射特性をモデル化しその計測実験を行った. まず直線偏光および検光子固有の偏光面の設定により, 鏡面反射光を除去でき, 光沢面が完全拡散面として取り扱えることに着目した. 次に投射光学系と同主点性を有する撮像光学系に特徴を持ったレンジファインダにこれを適用した. その結果, 多値パターンを用いた一回の投射・撮像にて光沢物の形状計測を精度良く行うことができたので報告する.
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丹野 義和, 寒河江 典史, 中川 修, 長谷川 文雄
原稿種別: 一般
セッションID: 02-07-08
発行日: 2003/03/10
公開日: 2003/08/29
会議録・要旨集
認証あり
膨大な映像の中から自分の意図とする映像を効率良く検索する方式を提案する. 従来の映像検索は, キーワード等のテキストベースの文字検索方式である. ここでは, ぺタデータ級の大容量映像アーカイブシステムに映像を登録する際, 映像のシーン変化点を自動検出し, それらを繋ぎ合わせたダイジェスト映像をアイコンとする. 目的映像の検索の際, 文字検索により絞り込み, ダイジェスト映像を多画面分割同時再生する方式を用いて, 目的映像を視覚的に検索する方式を提案する.
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LERTRUSDACHAKUL Thitiporn, TAGUCHI Akinori, AOKI Terumasa, YASUDA Hiro ...
原稿種別: 一般
セッションID: 02-07-09
発行日: 2003/03/10
公開日: 2003/08/29
会議録・要旨集
認証あり
Although the existing videoconferencing systems have been progressed into the level of practical use, they still do not totally fulfill the need for a decision making process. Since the eyes of user cannot always be in contact that will introduce a difficulty in reading an expression between participants in a conference. In this paper, we propose a multiparty videoconferencing system with eye contact based on 2 cameras for IshinDenshinSystem; a videoconferencing system in which participant's image and shared workspace are naturally merged.
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宮崎 誠也, 申 金紅, 結城 崇史, 金子 満, 青木 輝勝, 安田 浩
原稿種別: 一般
セッションID: 02-07-10
発行日: 2003/03/10
公開日: 2003/08/29
会議録・要旨集
認証あり
近年、スクリプト言語や自然言語入力によるCG映像作成手法が提案されている。この手法は、ユーザーによる指示内容(「木の横に立つ話者Aをウエストショットで撮影」等)に従って背景・人物CGやCGカメラ等を自動的に配置することにより、きわめて短時間に映像を作成できるのが特徴である。筆者らはシナリオベースの個人用映画制作システムDMP(Digital Movie Producer)を研究開発しているが、映像知識のないユーザーでも簡単に効果的な映像制作ができるように、映像の演出を自動的に行うDMPの演出プランニングエンジンを本稿で提案する。また映像制作技法のノウハウと実写映画の映像分析から、同エンジンで用いる知識ベースの構築方法を提案する。
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Jinhong Shen, Miyazaki Seiya, Aoki Terumasa, Yasuda Hiroshi
原稿種別: 一般
セッションID: 02-07-11
発行日: 2003/03/10
公開日: 2003/08/29
会議録・要旨集
認証あり
This paper present a system designed to automate the production of digital movies. In place of a human one, the virtual director automates basic tasks of orchestrating the action in form of the action & dialog and all other ingredients that contribute to the final motion picture like figures and props. It also automates control decisions on aspects of the making of the film such as camera position & movement, sounding, and lighting. The virtual director use cinematic knowledge to achieve user's intentions through knowledge-based approach. We discuss the design of the virtual director and present an example result of its use in the digital movie producer system DMP.
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児玉 明, 村崎 仁
原稿種別: 一般
セッションID: 02-07-12
発行日: 2003/03/10
公開日: 2003/08/29
会議録・要旨集
認証あり
ネットワーク上の映像コンテンツアーカイブサーバに蓄積されている情報を, いかに効率よく利用者端末へ伝送し, 再生できるかが現状の課題であり, 盛んに検討されている. 一方, 我々はメディア統合およびマルチメディアサービスの統合化を目指した構造化データとして, マルチメディアスケーラビリティパッケージを提案し, MSPデータを用いた通信システムについて検討してきた. MSPデータは, コンテンツを操作する情報とヘッダ情報から成り, 自動的なコンテンツの動作記述が可能なことにある. 本稿では、特に解像度方向に対して映像品質選択利用する際の、情報変換方式に着目する. 品質毎にスケーラブルコンテンツからなる映像情報を利用者側へ配送し, 利用者側でコンテンツ利用時に情報更新再生する、負荷分散型の情報利用方法を提案した. 映像コンテンツサーバから映像コンテンツを利用者がネットワークを介して利用する際に, 新たな情報変換処理方式を利用することで, 配送情報量を抑制する映像コンテンツ管理方式を提案した. その映像情報変換処理手順について述べ, その有効性について利用面及び処理時間から考察し, 有効性を示した.
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菊池 洋光, 甲藤 二郎
原稿種別: 一般
セッションID: 02-07-13
発行日: 2003/03/10
公開日: 2003/08/29
会議録・要旨集
認証あり
モデルベースによる顔画像認識手法として,複数のHMM(Hidden Markov Model)を空間的に配置し,一定方向へ連結するEmbedded HMMと呼ばれる手法が報告されている.Embedded HMMを用いた手法は主成分分析を用いた代表的な認識方法と比べ,顔の向きや位置の変化にロバストな学習・認識が実現できるが,画像平面内で顔が回転した場合などにおいて,顔の構造を十分に表現できない恐れがあった.そこで本稿では,2種類の方向の異なる構造を併せもつEmbedded HMMを提案する.また,眼鏡の有無や部分的な隠れなどの問題に対応するために,認識対象として尤もらしい画像の部分領域のみに着目し評価を行う認識アルゴリズムを提案する.
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川満 梓, 山城 毅
原稿種別: 一般
セッションID: 02-07-14
発行日: 2003/03/10
公開日: 2003/08/29
会議録・要旨集
認証あり
個人認証は現在の社会の様々な場面で必要とされており, 常に高い信頼性と利便性が求められている. しかし, 主流であるこれまでの認証方法には, 漏えい, 忘却, 偽造, 粉失といったデメリットが存在する. そこで近年, 新たなシステムとしてバイオメトリクスを用いた個人認証が注目されている. バイオメトリクスによる認証には既に実用化されているものもあり, スキャンニングにより特徴となる画像の取得をおこなっているが, 装置への接触やスキャンニング等により精神的なストレスを受けてしまう. そこで, 本研究では, これらのストレスを受けずに, 掌をかざすだけで判別できるような簡易個人認証を目的としている.
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加藤 毅, 鈴木 寿
原稿種別: 一般
セッションID: 02-07-15
発行日: 2003/03/10
公開日: 2003/08/29
会議録・要旨集
認証あり
眼球の構造上, 虹彩は近赤外線を反射し, 瞳孔は反射しないという性質に基づき, 近赤外線を目に照射し赤外線カメラで撮影する視線検出装置や電子瞳孔計が普及している. 近赤外線は使用者に目の乾きを感じさせる, 長時間の赤外線照射は使用者に白内障を引き起こし得る, 赤外線装置は複雑である, などの問題がある. 可視光下で虹彩と瞳孔を分離するのが最善であるが, ほとんどすべての日本人の虹彩は茶色かつ瞳孔は黒色である一方, 目の表面が周囲に鋭敏に反射するので, 可視光下の分離は容易ではない. 本稿は, 一般化ハフ変換, および, 福井によるエッジ抽出法を組み合わせることによって虹彩と瞳孔の分離の可能性について調べたことを報告する.
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渡部 保日児, 倉橋 利幸, 岸田 義勝, 徳永 幸生, 岡崎 哲夫, 筒口 拳
原稿種別: 一般
セッションID: 02-07-16
発行日: 2003/03/10
公開日: 2003/08/29
会議録・要旨集
認証あり
ネットワーク上に分散して存在するデジタルアーカイブ間の関連を収集・蓄積しメタデータベース化することで, 統合した検索サービスを利用者に提供することをめざして, それら個々の分散している複数のデジタルアーカイブを一元化する手法を開発し,その評価実験を行った. 実験により, この手法が有効であることが確認された.
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MPEG形式での双方向授業自動アーカイブ
鈴木 俊哉, 岩田 則和, 児玉 明
原稿種別: 一般
セッションID: 02-07-17
発行日: 2003/03/10
公開日: 2003/08/29
会議録・要旨集
認証あり
近年の学生層の多様化や地方大学の地域協力といった観点から、大学の講義をこれまでのように講義室で実地に行うだけではなく、遠隔学習、自学自習の素材として再利用できる講義の必要性が高まってきている。しかし、このような目的の講義は、現在大学で行われている通常の講義とは非常に異なった形式となり、2つとも準備することは教官への負担が非常に重くなるため、現実的ではない。そこで、広島大学情報メディア教育研究センターでは、現在、通常の講義の延長として広島市キャンパス・東広島市キャンパス間で行われている遠隔講義をデジタルデータとして記録し、再利用の可能性を探ろうとしている。本稿では、遠隔講義システムに増設する形で構築している授業アーカイブシステムの現状報告と、構築時の問題点を報告する。
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比嘉 誠志, 山城 毅
原稿種別: 一般
セッションID: 02-07-18
発行日: 2003/03/10
公開日: 2003/08/29
会議録・要旨集
認証あり
多種多様な情報が日常にあふれ、社会の一部としてその多くが共有されている。現代社会で生活していく上で、これらの情報を効率的に、かつ必要に応じて手に入れる手段が求められる。ネットワーク上に存在する多くの電子化されたデータの中から、必要なデータを探し出す方法として検索エンジンがよく使われているが、検索の対象となるのは基本的に文字データが主流である。本研究は画像中に存在する画素で構成されている文字に焦点を当て、目視ではすぐに探すことのできない単語をその画像中から素早く識別、検索し、必要とする単語のみを視覚的情報として抽出、表示させることを目的とした。今回、研究のサンプルとして「地図画像」を使用した。
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動画像の簡易記述・生成への適用
羽賀 正信, 目黒 光彦, 金子 正秀
原稿種別: 一般
セッションID: 02-07-19
発行日: 2003/03/10
公開日: 2003/08/29
会議録・要旨集
認証あり
近年, コンピュータや通信ネットワークの急速な性能向上により, 動画像などの大規模データが扱われるようになってきている. しかし, ユーザが自分自身で動画像を作成したり, 望みの動画像をデータベースから探したりする場合, 画素データとしての原動画像をそのまま扱うことは容易ではない. そこで本論文では, 時間軸に沿ってオブジェクトの形状を3次式スプライン曲線で繋げて表現したチューブの考え方を導入し, チューブをベースにしてユーザが容易に動画像を生成できるシステムを提案する. また, 実動画像に対して, 画像中のオブジェクトの構造や動きをチューブとして表現する方法を検討する.
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印象評価実験に基づいた予備的検討
小林 裕一, 鈴木 雅実, 中井 隆洋, 萩田 紀博
原稿種別: 一般
セッションID: 02-07-20
発行日: 2003/03/10
公開日: 2003/08/29
会議録・要旨集
認証あり
我々は体験共有型のコミュニケーションメディアの実現を目指して様々なメディアにまたがる新たな表現形態を模索している。その一環として、俳句を中心としたマルチメディア表現による感性的表現の研究に着手した。本報告では,俳句と俳画CG 作品による感性表現を題材として印象評価と色彩分布特徴との関係について論じる。
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江面 和哉, 坂本 雄児, 青木 由直
原稿種別: 一般
セッションID: 02-07-21
発行日: 2003/03/10
公開日: 2003/08/29
会議録・要旨集
認証あり
本稿では, 計算機合成ホログラム(Computer-Generated Hologram)において, 物体面に影が落ちる現象, 他の物体面で反射した光により物体面が照らされる現象, 及び物体が光を透過する現象を表現するための手法を提案する. 計算機合成ホログラムは理想的な3次元映像表示技術として知られ, 立体映像表示機器への応用が期待されている技術である. しかしながら, この分野ではレンダリングに関する研究が進んでおらず, 未だリアリティの高い再生像を得ることは困難であった. そこで本手法では物体を構成する各パッチにおける光の影, 反射, 透過を考慮することにより前述の現象を表現する. 加えて, 本手法を用いて計算機合成ホログラムを作成し, 得られた再生像から提案手法の有効性を確認した結果を報告する.
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山城 毅, 伊波 善清
原稿種別: 招待
セッションID: 02-07-22
発行日: 2003/03/10
公開日: 2003/08/29
会議録・要旨集
認証あり
沖縄が世界に誇る伝統文化として空手や琉球芸能があげられる。サンシン(三味線)は明の時代に中国から琉球に伝わった(1392年ごろ)と言われ600年以上の歴史を誇り琉球芸能の中心的役割を果たして来た。このように歴史的な伝統芸能に科学的な見地から何らかの貢献が出来ないかを考察する。また近年労働の代替装置として人間社会に貢献している生産機械としての堅いイメージの工業用ロボットと趣向を変え人と遊び楽しませ一緒に行動する人間共存型のロボットは人々の好奇心を刺激するアミューズメントロボットとして関心を持たれるようになった。中でも音楽を奏でるエンタテインメントロボットは動きと音により人の心を癒す音楽療法的な効果も期待されサンシンを演奏するロボットを開発した。
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ブロードバンドをビジネスにする
安田 浩
原稿種別: 招待
セッションID: 02-07-23
発行日: 2003/03/10
公開日: 2003/08/29
会議録・要旨集
認証あり
モバイルインターネットの高速化光ファイバーの急速な普及地上波放送ディジタル化の進展と我が国の通信環境はブロードバンド・ユビキタス化の度合いを強めつつある。またネットワーク機能の進歩により誰もが放送局になれる時代となった。さらに社会活動すべてにおいてメタデータが枢要な役割を果たすようになりメタデータそのものがコンテンツに変化しつつある。この様な環境はすべての人がコンテンツを作ることを促しコンテンツ創成・配信が21世紀産業の担い手になろうことを予測させる。本稿ではこの時代背景の変化を詳述しコンテンツ創成・配信を産業化するためのビジネスモデルについて提案する。
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林 紘一郎
原稿種別: 招待
セッションID: 02-07-24
発行日: 2003/03/10
公開日: 2003/08/29
会議録・要旨集
認証あり
本の出版から始まった著作権制度は新しいメディアである映画やテレビコピー機やコンピュータ・システムの誕生に合わせて適用領域を拡大して数世紀を経た今日もなお生き続けているしかし90年代に入ってからのインターネットの急速な進展は長い歴史を持つ制度を根本から揺さぶっているこのような難局に対処するには2つの対立する方法がある1つは現在の制度を前提にその弱点を補い補強すること他の1つは「ゆらぎ」を所与のものとしてそれをも取り込んでしまう柔構造に制度を変えていくことである以下に述べるのは後者の方法論により「創造的破壊」という作業を通じてデジタル時代にふさわしい柔らかな著作権制度を創出しようというv考実験である。
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吉田 英一郎, 天野 敏之, 佐藤 幸男
原稿種別: 一般
セッションID: 02-07-25
発行日: 2003/03/10
公開日: 2003/08/29
会議録・要旨集
認証あり
近年美術品のデジタル化を通して美術館をサポートすることが注目されている. 一方, 実際の絵画は定期的な修復が重要とされているが, 修復におけるデジタル化や画像処理を統一的に扱った研究はない. 本論文では実際の修復を仮想修復によってサポートすることを目標に, デジタル化から劣化の抽出, 仮想修復までを統一的に検討した. ここでは, 剥落が生じている油絵を対象に, 油絵の構造を考慮した2層形状モデルを定義し, 形状のデジタル化を行うことで剥落箇所を抽出した. また, 剥落に対する実際の補彩修復とデータ欠損に対する画像処理の補間手法について考察し, 仮想修復を行った. 更に補間結果を改善するために質感の付与を検討した.
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宮下 和人, 平野 靖, 長谷川 純一, 鳥脇 純一郎, 関 順彦, 松本 常男, 大松 広伸, 江口 研二, 最上 博, 中田 昌男
原稿種別: 一般
セッションID: 02-07-26
発行日: 2003/03/10
公開日: 2003/08/29
会議録・要旨集
認証あり
本稿では, 精査用胸部 X 線 CT 像を用いた炎症性小結節(病変部)の認識法を提案する. ここでは, 良性を強く示唆する画像所見を呈する小結節を炎症性小結節と呼ぶ. これらはその画像特徴のみから良性であると医師が判断できる. しかし, 医師の負担を軽減するために計算機による支援が望まれる. そこで, 計算機による炎症性小結節(良性)とその他(一部の良性, および悪性)の分類を試みる. 認識に用いる特徴は, 結節の大きさ, 胸壁との距離, 形状の複雑さ, 結節の境界に直線状の部分が多く含まれること, 結節内部の CT 値の一様性, および, 結節と胸壁との間の細線(小葉間隔壁)の可視性の 6 つである. これらの特徴を定量化し, 事前確率が等しいと仮定したロジスティック判別により認識を行った. 直径 10mm 以下の充実型の小結節 83 個(炎症性小結節44個を含む)に対して, L 法による認識実験を行った結果, 認識率は 78 % となった. さらに, ロジスティック回帰モデルに当てはめた時, 各特徴量の存在の必要性を有意水準 0.05 で仮説検定を行ったところ, 大きさとCT値の一様性に対応する特徴量に対して有意性が確認された.
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松島 寛尚, 山川 毅, 山城 毅, 渡久地 實
原稿種別: 一般
セッションID: 02-07-27
発行日: 2003/03/10
公開日: 2003/08/29
会議録・要旨集
認証あり
画像の2値化を行うためのしきい値の選定方法には様々な手法があるが, 自然照明下で撮影された画像は, 照明ムラによる影響から背景が不安定になりしきい値の選定が難しくなる。提案手法では, ある照明条件の下で得られた最適なしきい値と背景と思われる濃度値との相関関係により導出されたしきい値式によりしきい値を求める。処理対象となる画像は, 背景の照明条件に応じて動的に画像平面を分割処理し, 2値化し, シェーディングのかかった文字画像に対し, 良好な2値画像を得ることができた。また, 他手法と処理結果および処理時間の比較を行い, 本手法の有効性を確認した。
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その動向と今後の展望
小野 文孝
原稿種別: 招待
セッションID: 02-07-28
発行日: 2003/03/10
公開日: 2003/08/29
会議録・要旨集
認証あり
ISO/IEC JTC 1/SC29/WG1で進められている静止画像符号化の国際標準について, 2値画像, 多値静止画像, エントロピ符号化の3技術に分けて, その技術動向と標準化状況を, 知的財産問題も含めて紹介した後, 今後の技術動向についても標準化動向を含め展望した。
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国際標準に対するキヤノンの特許実務
中澤 俊彦
原稿種別: 招待
セッションID: 02-07-29
発行日: 2003/03/10
公開日: 2003/08/29
会議録・要旨集
認証あり
昨年11月にNHKの「プロジェクト?」でキヤノンの特許活動の一部が紹介されましたが、標準に対してもキヤノンは種々経験してまいりましたのでそれらの事例および現在の標準に対する特許実務の実際について紹介いたします。
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池谷 彰彦, 中島 昇, 平池 龍一, 山田 敬嗣
原稿種別: 一般
セッションID: 02-07-30
発行日: 2003/03/10
公開日: 2003/08/29
会議録・要旨集
認証あり
Backward Region Classificationにより、複数の非剛体オブジェクトを追跡する手法を提案する。本手法では、非剛体オブジェクトも局所的にみれば、それぞれ独立した運動をする部分領域によって構成されている点に着目し、各部分領域が前フレームのどのオブジェクトに対応するかを判定(Backward Region Classification)した後、同一オブジェクトに対応付けられたもの同士を統合することで、現フレームのオブジェクト領域を得る。従来のBackward Region Classificationは、単一の非剛体オブジェクトの追跡を目的としていたため、部分領域をオブジェクトと背景のいずれかに対応付けていたが、本手法では複数の非剛体オブジェクトの追跡が可能である。
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野元 智也, 山城 毅
原稿種別: 一般
セッションID: 02-07-31
発行日: 2003/03/10
公開日: 2003/08/29
会議録・要旨集
認証あり
現在パソコンやインタネットの普及により, 音楽や画像等のマルチメディア環境が身近なものとなった. また近年コンピュータの高性能化, 高速化により動画像処理の研究も盛んに行われるようになってきている. 現在テレビで放映されている映像で隠したい部分にかかっているモザイクは, 人が画像をみてどこにモザイクをかけるか判断し, 手動で行われており, カメラで取りながらリアルタイムでモザイクをかけることができない. 本研究では指定した領域が持つ色情報を用いることにより隠したい領域をリアルタイムで自動に追跡し, モザイクをかけることを目的としている.
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普久原 アンドレス, 山城 毅
原稿種別: 一般
セッションID: 02-07-32
発行日: 2003/03/10
公開日: 2003/08/29
会議録・要旨集
認証あり
現在は, セキュリティや安全確保, 省力化の向上等を目的として, 様々な状況に対してカメラによる動物体の監視・追跡の自動化が求められている. 追跡を実現するために, まず, 前処理として動画像より処理対象物を抽出しなければならない. その手法には大きく分けて背景差分法とフレーム間差分法がある. しかし, これらの手法では, 照明変化等により, ノイズが生じると対象の抽出が不安定になり, 対象物だけを追跡するのが困難となる. そこで, 本研究では, 背景差分法をベースにしたノイズに強い動物体追跡の手法を提案し, リアルタイムで動作する動物体追跡システムを実現するのが目的とする.
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両角 聡, 向井 信彦, 小杉 信
原稿種別: 一般
セッションID: 02-07-33
発行日: 2003/03/10
公開日: 2003/08/29
会議録・要旨集
認証あり
一般に長時間に及ぶ映像の中から所望のシーンを検索するには, 多大な時間と労力を要する. このため, 短時間で必要な情報を提示するには, 事前にインデクシングを行っておくことが重要である. 本研究では, 野球中継映像を対象として1球毎の索引付けおよび得点シーンを集めた要約生成の自動化をねらいとする. 具体的には, 中継時の規則的なカメラワークを利用して対象映像を1球毎に分割し, 得点などが表示されるテロップ情報を認識し, その推移によって索引を付加する. また, 投手の動き情報から投球動作を認識し, 投球シーンのみを集めた要約映像を生成する. さらに, 索引情報から得点シーンのみを集めた要約映像の生成を行う.
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カラー部分の色ずれ検出
川合 啓太郎, 彦坂 典正, 大木 真, 橋口 住久, 窪田 峰夫, 土屋 光生
原稿種別: 一般
セッションID: 02-07-34
発行日: 2003/03/10
公開日: 2003/08/29
会議録・要旨集
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スキャナにおいて, 原稿の走行速度にムラによって生じる偽色を検出し, 補正する方法を検討した. 高コントラスト部分について, R, G, Bのエッジの位置を検出し, 相互間のずれを抽出する. 3色のエッジの位置を揃えることによって補正する. 1200×4962pixelの画像の処理時間は約39sであった.
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色ずれの色情報からの補正
彦坂 典正, 川合 啓太郎, 大木 真, 橋口 住久, 窪田 峰夫, 土屋 光生
原稿種別: 一般
セッションID: 02-07-35
発行日: 2003/03/10
公開日: 2003/08/29
会議録・要旨集
認証あり
原稿の走行速度のムラによって生じる読み込み誤りの検出と補正を試みた. 一定のパターンの原稿を読み込み, 紙の速度変動を求める. その速度の遅速と出現する色ずれの関係に注目して, 誤りの補正を行なう.
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望月 美里, 西村 広光, 富川 武彦
原稿種別: 一般
セッションID: 02-07-36
発行日: 2003/03/10
公開日: 2003/08/29
会議録・要旨集
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人間は、視覚を通して画像から得られる印象を感じ取る。視覚障害者が同様な印象を感じ取る為には、コンピュータによる画像の特徴抽出が欠かせないであろう。過去に、画像を1次元フーリエ変換し、スペクトルからその傾斜を手がかりにした、言わば「1/fゆらぎ」に関する報告がある。しかしながら、人間が画像から受ける「周波数情報」は空間的な位置に大きく依存する為、フーリエ変換そのものを以って画像の局所的な特徴を含めた解析とする事は難しい側面があった。筆者らは、ウェーブレット変換から得られたスペクトル情報が時間の関数である点を考慮して、画像へ適応した際の意味について検討した。その第1歩として、カラー画像を対象とした1次元によるウェーブレット変換を行った結果、周波数情報が画像の位置情報に大きく依存している様子を確認すると共に、カラー画像の色相、彩度、明度それぞれにおいて興味ある周波数変化を示す事も分かった。総じて、画像を一般化できるだけの傾向を把握するまでには至らなかったが、視覚と周波数特性との相関を知る足がかりとなったと思われる。
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最適な検索パラメータの検証
渡部 昭彦, 臼杵 潤, 小宮 一三
原稿種別: 一般
セッションID: 02-07-37
発行日: 2003/03/10
公開日: 2003/08/29
会議録・要旨集
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近年, 番組の多チャンネル化を可能にするデジタル放送やブロードバンドインターネットを利用したオンラインでの動画コンテンツの配信, また巨大映像サーバの構築によるコンテンツの蓄積が容易になることで, 視聴者が好みの映像をいつでも視聴可能になりつつある. 本論文では, 大容量の番組映像の中から特定のシーンを検索することを目的とし, 映像から求めた動きベクトルを統計的処理して特徴パラメータとして定義する. この中で, 検索のための特徴パラメータの定義において, パラメータの最適な設定値について検討した. 今回は, 検索対象の映像に野球を用い, 投球シーンの自動抽出を行う最適なパラメータについて数値実験を行った.
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伊藤 慶紀, 小宮 一三, 井上 哲理
原稿種別: 一般
セッションID: 02-07-38
発行日: 2003/03/10
公開日: 2003/08/29
会議録・要旨集
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近年の著しい3DCG, インターネットの普及により遠隔地のコンピュータ同士を通信により接続し空間を共有し, 共同作業を行う研究開発が行われている. 本研究では性能の大きく異なる没入型ディスプレイシステムと汎用PC をつなぎ共有空間・共同作業の可能性について検討した. 性能の差を各マシンの性能に応じた仮想空間の描画を行う事で解決することとし. 仮想空間に作られた街の中でオブジェクト(ボールを使用)を掴み, 投げる事の出来るキャッチボールコンテンツを作成し実験を行った. そして, 共有空間上で作業性・タイムラグを検証した.
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